【令和6年】税理士試験の結果が届きました
試験の結果は…
12月2日、税理士試験の結果がポストに届いていました。
結果は…
簿記論合格、財務諸表論不合格でした。
自己採点結果について
詳細を語る前に、筆者の自己採点結果を公開します。
簿記論
【大原】
14+16+27=57点(ボーダー52点、確実ライン61点)
【TAC】
14+15+29=58点(ボーダー52点~、確実ライン65点)
【LEC】
14+18+28=60点(ボーダー51~55点)
【ネットスクール】
14+18+28=60点(ボーダー60点)
簿記論はすべての予備校でボーダーライン以上の結果となりました。
財務諸表論
【大原】
10+6+31=47点(ボーダー49点、確実57点)
【TAC】
11+4+33=48点(ボーダー46点~、確実55点)
【LEC】
10+6+33=49点(ボーダー49~52点)
【ネットスクール】
11+4+34=49点(ボーダー52点)
財表は概ねボーダーライン付近という結果になりました。
ランク別正答率について
税理士試験は、基礎論点の正答率が高いほうが、合格の可能性が高まります。
そのため、自己採点と同時にランク別の正答率も確認します。
そこで、今回受験した簿財の正答率も残しておきます。
【簿記論】
Aランク77%
Bランク50%
Cランク6.25%
【財務諸表論】
Aランク79.9%
Bランク36.6%
Cランク4.7%
・得点率は簿記論のほうが高い
・重要項目の正答率は財表の方が高い
という結果になりました。
簿記論はボーダーラインを超えて安心したものの、相対評価の試験である点を考慮した結果、どちらの科目も発表まで悶々として待つことになりました。
税理士試験もDX化が進んでいる
実はこの通知書が届く前から、既に結果を知っていました。
今年から国税庁のホームページで、科目合格者の受験番号が公開されるようになったのです。
したがって11月29日の午後10時には、すべての受験生が郵便を待つことなく、結果を閲覧できる状態にありました。
税理士試験も少しずつDX化が進んでいるんだな、と思いました。
合格率を見た感想
ネットで合格発表を確認する前に、今年の合格率を確認しました。
簿財それぞれの合格率を見た際の反応をここに残しておきます。
簿記論について
簿記論の合格率は去年と同じ、17.4%でした。
これを見たときは「多分合格しているだろう」と思いました。
理由として、「会計科目のボーダーラインは、合格率15%を想定に作られている」という噂を耳にしたことがあるからです。
ボーダーラインを数点上回っており、かつ予想よりも合格率が高かったことから、合格の期待が高まりました。
結果、見事に合格していました。
財務諸表論について
一方、財表の合格率は異例の8%でした。
講師曰く、過去20年間で最も低い合格率だったそうです。
去年の合格率は28.1%であることを考えると、約20%も下がっていることになります。
これを見たときは「落ちたな…」と、不合格を確信しました。
理由として、自己採点結果が予備校のボーダーライン付近であるということは、合格率が15%を下回っていた時点でほぼ不合格が確定してしまうからです。
結果、案の定不合格でした。
ちなみに、点数は52点でした。(60点以上が合格)
結果が自己採点とあまり違わない点数であることから、今年の財表は実力で60点を超えた受験生が合格になっているのではないかと予想できます。
しかし、SNSではボーダー以下で合格している方の投稿も、僅かながら見られます。
税理士試験の採点はブラックボックスだと、改めて感じました。
初受験を終えて
難関資格の中でも、税理士は努力が報われる最高峰の試験です!
私はこの言葉に背中を押され、勢いで税理士試験の勉強を始めました。
(ちなみにLECの富田茂徳先生のお言葉です。)
過去問や答練を初めて解いたときは、何度も心が折れそうになりました。
しかし1回目の結果を知った今、この言葉は間違ってなかったと断言できます。
ろくに勉強した経験もなく、簿記の基礎すら欠如していた筆者が、最終的には勝負の土俵に立てたという経験を持って、証明できます。
また、これまでは勉強のすべてを食わず嫌いしていました。
しかし、興味を持ち、能動的に取り組めば面白い物だという事に気づけました。
2科目同時合格とは行きませんでしたが、初年度で「簿記論残し」を回避できただけでも、個人的には大きな収穫であったと考えています。
今後の学習計画
令和7年は財表・国徴を受験
令和7年は、財務諸表論と国税徴収法を受験します。
何の関連性も無い2科目になりますが、ダブル合格を目指して頑張ります。
これから、今後の学習計画について述べます。
年内は国税徴収法に集中する。
まず、年内は国税徴収法の勉強に集中します。
現在は講義の視聴と、軽めの理論暗記を行っています。
講義の理解度は6~7割といったところで、まだ完ぺきではないものの、少しずつ用語やルールに慣れてきているという印象です。
理論暗記については、一言一句レベルの暗唱はまだしておらず、理論集を確認しながら文節ごとに暗記し、思い出すといった形で進めています。
12月中旬には一巡できるので、そこから暗唱の練習を始めれば、2月初旬にはすべての理論を諳んじられる見通しです。
財表の遅れを取り戻すためにも、なるべく早いうちに国徴の負担を削減したいと考えています。
年明けから財表の学習を再開する。
実は本試験以降、「会計科目はボーダー付近なら、概ね合格する」という噂を真に受け、簿記の勉強を一切していませんでした。
しかし理論は、過去に暗記した内容を7割ほど覚えていました。
残り3割についても、「こんなのあったな…」程度には記憶しており、ゼロレベルで忘れている論点は一つもありませんでした。
そのため、年明けから5巡くらい復習を回せば、十分実力は取り戻せそうです。
これについては、必死に理論暗記をした過去の自分を褒めてあげたいです。
ただ計算については、かなり力が落ちていました。
しかし、簿記論の総合問題で優先的に解くような基礎論点は、意外と覚えていました。
したがって、年明けからは国税徴収法と並行して、財務諸表論のリハビリを始めます。
理論については、1週間で1巡を目標に復習を行います。
計算については、2月までに問題集を通じて簿記論レベルの計算力を取り戻し、それ以降は答練や過去問で、実践的なトレーニングを行います。
4年生からは大学の講義が一つもないので、十分こなせる内容であると思います。
おわりに
ということで、来年度の受験は2科目に挑戦します。
財表は、例年の合格率であれば普通に受かっていた受験生が多く滞留しているため、来年の試験は激しい戦いになる事が予想できます。
2科目に合格するためには、少しでも多くの時間を勉強に費やす必要があります。
ブログに熱中するあまり、試験勉強を疎かにしては本末転倒なので、これから来年の試験本番までの期間は、更新頻度が遅くなると思います。
とはいえ、時間に余裕があれば、いくつかの記事を投稿したいと考えています。
これからもnancoブログをよろしくお願いします。
それでは、今回の記事は以上となります。