私が税理士を目指したきっかけ

今回は、私が税理士を目指したきっかけについて語ります。
誰の得にもならない話題ですね…
しかし、このブログは備忘録の役割も兼ねているので、お許しください。
「社長」に憧れを抱いた小学時代
私が祖父と初めて会ったのは小学2年生ぐらいの頃。
それまで、顔はおろか、お話すら聞いたことがありませんでした。
初対面で何を話したかはよく覚えていませんが、祖父をきっかけに私は「経営者」という職業を知りました。
それ以降、夜ご飯を食べに行ったり親戚のいる鹿児島に連れて行ってもらったりと、祖父とは定期的に会う関係へ。
やはり経営者ということもあり、車は高級車で、食べ物も高級なものばかり。
そんな祖父を見て、
「経営者になったら金持ちになれるかも?」
「俺も経営者になりたい!!!」
と考えるようになりました。
落ちこぼれだった中学時代
中学受験を経て、私は私立の中高一貫校に進学しました。
自分から目指したというわけではなく、単なる親のエゴです。
ただ、じっくり時間を掛けて理解するタイプの私にとって、先取り学習は不向きでした。
テストの結果が中間ぐらいであっても、母親から「点数が低すぎる!」と説教を受ける日々。
ろくに勉強の経験がない母親に怒られるのが嫌でたまらず、思春期故の反発心から一切勉強をしなくなりました。
結果的に成績は上位8割辺りまで落ち込み、次第に母親からは何も言われなくなりました。
ただ、中学3年生になってからは、流石の自分も「このまま進学しても、大学受験は厳しいだろうな」と焦るようになりました。
そこで、勉強から逃げる手段を探しに商業科のオープンスクールへ参加してみたところ、日大に進学して経営者になった先輩がいる事を知りました。
調べてみると、日大は経営者の排出率がトップの大学。
三者面談で、「現在も商業科から日大に進学可能か」について尋ねたところ、即答で「YES」の返事が返ってきました。
そこで私は、日大に進学することを目標に商業科への進学を決めました。
覚醒した高校時代
やる気が出ない前半戦
目標が定まり、商業科に進学したは良いものの、やはり怠け癖のある状態から急に勉強を頑張るのは難しいものでした。
初受験の簿記3級では、BSの集計方法さえ理解していれば合格できていたのに、試験前日までAVを観ては慰めての繰り返し。
その結果、貸倒引当金や減価償却累計額に決算仕訳の金額をそのまま載せたり、繰越利益剰余金に前TBの数値を転記したりと、かなりぶっ飛んだ決算書を作ってしまい、不合格。
この失敗を機にモチベーションがどん底に落ちてしまい、所属していた簿記部は幽霊部員に。
他の検定でも、あまり良い結果は出ませんでした。
ジョギングで人生が変わる
自暴自棄になっていたある日の下校中、偶然、離婚した父親と会いました。
(実は、小学生時代に両親の離婚を経験しています。)
父親に再会できた事が嬉しく、家に帰ってからは涙が止まらなかったのを今でも覚えています。
そして、この再会をきっかけに「二度と弱音を吐かない」と決意しました。
それから何を思ったのか、急にジョギングを始めることに。
ジョギングを通じて、何かに集中していれば家族関係や学校の嫌なことを全部忘れられることに気づきました。
この「忘れられる」時間が病みつきになり、ジョギングが習慣となった結果、80キロ後半もあった体重を59キロ辺りまで減量することに成功。
そして、これを機に「もう一度勉強に挑戦してみよう」という能動的な気持ちが芽生えました。
全部を取った後半戦
2年生の後半から簿記部に再び通うようになり、2級の取得を目指すことに。
既に講義は大分進んでいたので、私は外販のテキストを使って独学を行い、疑問点を教師に尋ねるというスタイルで勉強を進めました。
勉強でも集中すれば嫌なことを忘れられるという事に気づいた私は、帰宅後も簿記の勉強をするようになりました。
3か月弱の勉強の末、統一試験に挑戦した結果は不合格。
しかし、1~2カ月後のCBT試験で再挑戦の結果、見事合格。
この成功体験がモチベの源泉となり、学校で取得可能な検定にはすべて合格し、教師から「進学で役に立つよ」と勧められたITパスポートにも独学で合格することができました。
そして、いざ進路相談。
「日大に進学したいんです」と言うと、即答で「他はあるか?」という返事。
・・・・は???
ITパスポートを取得した事についてアピールしても、全く聞く耳を持ってくれず。
これまでの頑張りは何だったんだと思い、大学の進学などどうでも良いと考えるようになりました。
それからは音楽の先生を目指して、専門学校に通うことを決めました。
駒澤大学へ進学することに。
先生に専門学校のパンフレットを見せたら、「さすがにそれは極端すぎる」と、大学進学を勧められました。
そこで、「日大への道が閉ざされた以上、私が大学進学を目指す意味は無くなった」と反論しました。
すると、「大学にも経営学という学問がある」ということで、駒澤大学の指定校推薦を紹介されました。
単純な自分は「なるほど」と思い、駒澤大学への進学を決意。
道が定まった大学時代
1日で辞めた軽音サークル
大学に進学したら絶対にやりかった事の一つに、バンド活動がありました。
そのため、新歓では迷わず軽音サークルのブースへ行き、仮入部の申し込みを行いました。
仮入部初日は、自己紹介。
私は一つもウケ狙いを入れず、無難に学部学科と指名を述べました。
結果、なぜか大爆笑。
初めは人気が出たかと勘違いしていたものの、声をかけてもバンドを組んでくれる人は見つかりませんでした。
結果、仮入部初日で軽音部を辞めることに。
(後に分かった話ですが、どうやら私の訛りが独特で面白かったようです。)
役に立たなかった経営学
「経営学を学べば経営者になれる…!」と期待して、経営学のガイダンス講義に出席。
そこで教授が放った言葉は、衝撃的なものでした。
「初めに断っておきますが、経営学を学んだところで、経営者にもなれませんし、社会に出てから役に立つこともありません。」
いや、教授がそんなこと言う…?
自分はこれから、何をモチベに大学へ通えば良いの…泣
実際、しばらく講義に通ってみて、教授の仰ることは正しいと思いました。
学術用語や成功事例の解説が主で、「なり方」等については一切触れません。
大学の講義に失望してからは、いかにして楽に単位を取るかばかり考えるようになりました。
「士業」を知る
経営学が役に立たないと知り、「どうやって社長になろう…」と考える日々。
色々調べた結果、どうやら独立開業向きの「士業」という職種がある事を知りました。
弁護士や会計士、税理士といった、明らかに難しそうな資格が並ぶ中、800時間ほどの勉強で合格できる行政書士という資格がある事を知りました。
「勉強の経験が無い自分でも、頑張れば行けそうだ…!」
そして、大学1年生の2月下旬に、LECにて行政書士講座を申し込みました。
全くやる気が出ない行政書士の勉強
テキストが家に届き、いざ勉強を開始。
しかし、何故かやる気が出ず、1か月後には行政書士への興味が失せてしまいました。
それからは勉強を辞め、YouTubeで他の士業のガイダンス講座を見ては難易度の高さに絶望するという行為を繰り返していました。
富田講師との出会い
そんな中、LECで税理士試験の講師を担当する富田先生のガイダンス動画を見つけました。
動画を見た感じ、強そうで声も大きかったので、第一印象は「ちょっと怖い…」という感想でした。
しかし、お話の分かり易さやハッキリとした物言い、そして何より、講義の合間に挟む雑談の面白さに惹かれ、気づけば先生の話に聞き入っている自分がいました。
ただ、勉強の経験が皆無の私が、税理士の勉強についていけるはずがない。
他の士業と同様、この道を諦めかけていたところ、富田先生は最後に、このような事を仰いました。
「難関と言われる資格の中でも、税理士は努力が報われる最高峰の試験です!」
私は、気づいたら行政書士講座を簿財横断講座に乗り換えていました。
結果として、乗り換えにより10万円程失ってしまったものの、現在は何も後悔していないどころか、むしろこの選択は正解だったと思います。
おわりに
このような形で、私は税理士を目指すことを決めました。
余計な話のほうが多くなりすぎて、もはや自伝のようになってしまいましたね。
途中でブラウザバックした方も多くいることでしょう。
しかし前述のとおり、この記事は備忘録のため、誰に読まれなくとも目標達成です。
ブログ運営がずっと続けばの話だけど…